日本ソール・ベロー協会 (公式ホームページ 2024) へようこそ
Welcome to the Saul Bellow Society of Japan
💛💛新着情報💛💛
【第36回 日本ソール・ベロー協会大会のお知らせ】
日時:2024年9月7日(土)午後1:00~5:00
会場:日本女子大学/ZOOM、対面とオンラインの併用
日本女子大学(東京都文京区目白台2丁目8-1)
https://www.jwu.ac.jp/unv/
《プログラム》
① 開会の辞
② 総会
③ 研究発表 (1:10~2:00 p.m.)
(1)「アレゴリカル・アフリカ――Henderson the Rain Kingにおける陰謀と洗脳の修辞学」(仮)
土岐光一(追手門学院大学)
(2)「爆破される自由の女神たち ―― オースター『リヴァイアサン』における9/11以前の国内テロ表象について」(仮)
近藤佑樹(大阪大学外国語学部・人文学研究科)
④ シンポジウム:「文学翻訳における言語の問題について――ソール・ベローの短篇小説から」(2:00-5:00 p.m.)
司会: 鈴木元子
講師: 上田雅美、林日佳理、渡邉克昭、池田肇子、本田安都子、外山健二、大場昌子、岩橋浩幸、山内圭、篠直樹、井上亜紗
総合司会:大場昌子(日本女子大学)
大会準備委員:大場昌子、井上亜紗(武蔵野大学)、坂野明子(専修大学〈名誉〉)
コメンテーター:佐川和茂(青山学院大学〈名誉〉)、伊達雅彦(尚美学園大学)
💛💛新着情報💛💛
日本ソール・ベロー協会編 『ユダヤ系アメリカ文学のすべて』(小鳥遊書房、2023年)を上梓しました!!!
本の下の〈折り畳み〉を開いて、目次を見ることができます。
日本英文学会ホームページ「会員著書案内」欄(https://www.elsj.org/books/)にも掲載されました。
日本ソール・ベロー協会編『ユダヤ系アメリカ文学のすべて:十九世紀から二十一世紀』
小鳥遊(たかなし)書房、2023年。 ➡ 目次
【 目 次 】
はじめに ユダヤ系アメリカ文学のイメージをつかむ (鈴木元子)
第Ⅰ部 論文編――ユダヤ系アメリカ文学の主要作家の真髄
◎エイブラハム・カーハン
社会進化論的視点からみた『デイヴィッド・レヴィンスキーの出世』 (大工原ちなみ)
◎ポール・ボウルズ
ユダヤ系アメリカ人ポール・ボウルズとその周辺 (外山健二)
◎アーウィン・ショー
『夏の日の声』と反ユダヤ主義
――「ユダヤ系アメリカ人作家」としてのアーウィン・ショーの現在―― (伊達雅彦)
◎バーナード・マラマッド
マラマッドとユダヤ系文学の帰還型主人公(ヒーロー) (大工原ちなみ)
◎アルフレッド・ケイジン
『ニューヨークのユダヤ人たち』
――ケイジンの描くニューヨークとユダヤ人作家たち―― (山内圭)
◎ソール・ベロー
〝言語、ユーモア、アメリカ〟
――『ユダヤ短篇名作集』と『ラヴェルスタイン』から―― (鈴木元子)
◎グレイス・ペイリー
グレイス・ペイリーのナラティヴ
――「死語で夢見る者」の間テクスト性をめぐって―― (大場昌子)
◎ハイム・ポトク
『選ばれしもの』にみる文化衝突と《目》の象徴性 (鈴木元子)
◎フィリップ・ロス
理想が裏切られて〈苦悩〉に沈む主人公 (岩橋浩幸)
◎ポール・オースター
ポール・オースター、または「書くこと」への執着 (林日佳理)
◎ポーラ・ヴォーゲル
劇作『ミネオラ・ツインズ』の隠れたメッセージとは (村田希巳子)
◎ジェームズ・マクブライド
ユダヤ人とカラー・ラインの問題
――『水の色』に描かれるユダヤ人とアメリカの人種関係―― (本田安都子)
◎マイケル・シェイボン
曖昧さという戦略 (坂野明子)
◎ネイサン・イングランダー
困難な倫理
――『地中のディナー』における閾の詩学―― (篠直樹)
◎アイザック・アシモフ/エドゥアルド・ハルフォン
アイザック・アシモフとエドゥアルド・ハルフォンの〈エスニック〉なユダヤ的遺産
(ジャック・ライアン/外山健二訳)
◎ジョナサン・サフラン・フォア
『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』における「神話世界」の詩学 (篠直樹)
第Ⅱ部 解説編――ユダヤ系アメリカ文学の広がり
◎エマ・ラザラス
ユダヤ系アメリカ文学のパイオニア (大工原ちなみ)
◎アンジア・イージアスカ
「贅沢な暮らし」と『パンを与える人』 (本田安都子)
◎アーサー・ミラー
『荒馬と女』と『セールスマンの死』に見る〈はぐれ者たち〉 (伊達雅彦)
◎シンシア・オジック
『ショールの女』
――ホロコーストとその余波―― (鈴木元子)
◎イェジー・コジンスキー
『異端の鳥』と『ビーイング・ゼア』 (伊達雅彦)
◎ニコール・クラウス
『ヒストリー・オブ・ラブ』
――彼らが「愛」について語るとき―― (篠直樹)
コラム
永遠のアンネ・フランク――世代・国境を越えて愛され続ける理由―― (上田雅美)
ソール・ベローの思い出 (半田拓也)
おわりに 各章の要約 (鈴木元子)
💛皆様からの温かいお言葉💛
❖大変美しい仕上がりで感銘を受けました。
❖僭越ではありますが、この分野では画期的な業績と考えられ、このような意欲的な書籍が出版されたことに、お慶びを申し上げます。
❖新著をご紹介します。
本書はアメリカ文学の中で特にユダヤ系作家の作品を集めた評論書です。学術的な記述でありながら、一般的文学愛好者や特にこの分野を対象としている研究者に網羅的情報を提供している珍しい著作物です。研究書のスタイルを取りながら、総覧・百科事典的であることも大きな特徴です。文学関連の貴重な図書としてご紹介します。田崎清忠
❖拝受しました。ありがとうございました。頂戴した図書は、図書館で教育、学修等に活用させて頂きます。
❖ユダヤ系アメリカ文学について、私を含め知識の浅い一般人にも、わかりやすく構成されており、臆せずに手に取ることができる本であると感じました。また、論文集のようにハードルが高くなく、どの章からも読める事典のようなスタイルにも感銘を受けました。まだまだ、これからじっくりと味わおうと思っております!
❖ご恵贈の『ユダヤ系アメリカ文学のすべて』落掌しました。素人ですが「はじめに」を拝見してその一斑を知ることが出来た気になりました。ありがとうございます。
❖ポップな装丁で、扱われる作家も豊富。題名にも劣らぬ濃厚な内容で、さっとも見ただけでも、机上の参考書としても便利な一冊と観えました。
編集方法やラインナップもうまく機能しているようです。
皆さんが得意な作家を、慣れた手法で、手際よく解説しつつ、紹介もされているので、緩やかに読者に開かれてる感じが良かったです。
特にマイケル・シェイボンの項目を長く拝見しましたが、私が感じていたメタフィクションの深層部に隠されている本質の解説が披露されていて、抱いていた疑念が間違いではなかったことがわかり、スッキリしました。
最後に年表がついたことや、英語論文が翻訳されて掲載されたことなど、さらに形態の進化も見て取れました。
出だしの大まかな解説は、全体の前説として機能しているだけでなく、基本的事項を知るためにも、実にコンパクトで、ここのみでも有益です。
特別講演の際の説明事項も詳細で効果的でしたが、この本の「おわりに」の最後の数ページにも効果的な指摘や知識がありました。
❖先生の新刊書を導きの書として知的リハビリを進める所存です。
❖専門外の私にどれだけの理解力があるか、全く自信はありませんが、少しずつ挑戦してみます。
❖夫も興味深く読ませていただいております。
❖タイトルどおりの野心的試み、学生諸氏にもすすめたく存じます。(…)先生方と協会の一層の御発展をお祈り申し上げます。